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私の所属する部署では、主に製品や機械の「組込みシステム開発」を行っています。デジタルカメラやカーナビゲーションといった情報家電から、自動車の車載機器、通信インフラを支えるネットワーク機器まで、様々な領域の開発に携わっています。私が所属する部門の強みは、組込みシステム開発の経験値が非常に高く、長年の経験から顧客との信頼関係を築けている点です。私が携わっているプロジェクトも長年の経験と信頼関係から大手顧客と直接契約しており、単に言われたことを行うエンジニアという形ではなく、より上流の設計や企画レベルの話に携われる仕事ができるのが魅力の一つです。
私自身はデジタルカメラの開発に約17年間携わり、現在はプロジェクトマネージャーの役割を担っています。役割としては顧客とエンジニアチームとの架け橋となり、開発プロジェクトの管理と運営を行うことや、QCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期)のバランスを担保することです。顧客である大手カメラメーカーからの機能的な要望に対して、コストや納期を加味した上でチームを編成し、実際に開発を行っていきます。具体的には撮影時の画像処理や画像加工、Wi-Fi通信を使ったスマートフォンとの連携、画像を表示させるためのLCDパネル制御などを手がけています。デジタルカメラのようなB to C製品の場合、発売開始とともに「機能の性能が上がった」「旧モデルよりも優れている」などユーザーの声がダイレクトに届くので成果が実感しやすく、やりがいを感じる機会が多いです。
当社のキャリアとしてはいろいろな道がひらけています。エンジニアとしてスペシャリストを目指す人もいれば、チームのリーダーとして活躍する人もいます。私は若手の頃からマネジメント職を希望していました。まずプロジェクトでの開発経験を積むところからキャリアがスタートし、エンジニアとして自分がつくったシステムが想定通りに動いた瞬間のうれしさや、やりがいを感じました。もちろんそのままエンジニア職としてスペシャリストを目指す道も魅力的でしたが、自分の適性を考えたときに、人を導いたりまとめたりすることが学生時代から得意だったので、進行管理やマネジメントをメインに行うプロジェクトマネージャーを志しました。プロジェクトマネージャーと聞くとプレッシャーのある仕事に思う方もいるかもしれません。確かに多くのメンバーを率いることもあるため「情報の取捨選択」「決断力」が必要不可欠ではあります。ですが、みなさんエンジニアでなくても普段から情報収集を行い、何かしらの決断を毎日行っているはずです。プロジェクト全体を俯瞰的にみて「何が必要か」を考えることができれば、大丈夫です。
プロジェクトマネージャーは責任が大きい分、得るものも大きいポジションです。プロジェクトを統括するという普遍的なスキルを身につけることができる。自分だけでなく、チームメンバーみんなの成長を目の当たりにできる。自分の成果はもちろん、チームメンバーの成果も自分の評価へと繋がる。何よりもチームメンバーと一緒にプロジェクトを完遂できたときの達成感は代えがたいものがあり、やりがいに満ちたポジションだと思います。当社は研修制度が充実しており、PMP(Project Management Professional)というプロジェクトマネジメントの国際資格も取得可能です。エンジニアとしての技術だけでなく、マネジメント力を学べる環境も整っているため、将来のキャリアプランとして、プロジェクトマネージャーとして活躍することも考えてみてほしいです。
私たちの目標は「提案型のビジネス」をさらに活性化させていくことです。当社は様々な分野のシステム開発に携わっており、どの分野についても専門知識を持った技術者が多いという特長があります。またPCIグループとしても、ソフトウェアの開発だけでなくハードウェアの開発など幅広く携わっているため、お互いの強みをかけ合わせることで、全方向でのシステム開発を実現可能です。組込みシステムの場合、部材価格やライセンス費用が高いと、機能的に良いという理由だけでは取り入れられない現状があります。特にデジタルカメラのようなB to C製品だと部材の価格が市場価格に直接繋がるため、コストを抑えることが非常に重要です。PCIグループで連携を取ることにより、ソフトの生産性向上だけでなく、ライセンス面、ハード面のコストも抑えられる可能性があり、他社との差別化に繋がっていくと感じています。今後も積極的な「提案型のビジネス」を実現させ、顧客満足度の向上、さらには日本の「デジタル化」の進化を支える開発につなげていきたいです。
社員インタビュー