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未経験ながらIT業界に飛びこんだのは、ある意味思い切った挑戦でした。正直なところ、当時は「やっていける」という確信があったわけではありません。ただ、もともと好きなことなら没頭できる性格でしたし、デスクワークにも苦手意識はありませんでした。学生時代は数学が得意で、問題解決に頭を使うことが楽しみでもありました。そんな自身の特性を振り返り「もしかしたらIT分野にも適性があるのではないか」という結論に。なかば勢い任せではありましたが、新たな一歩を踏み出す決心をしました。
就職活動する際、最も重視したのは「良好な人間関係を築ける職場」であることでした。どんなに社会的価値のある仕事に就けても、チーム内の雰囲気が悪ければ成果を上げるのは難しく、長くは身を置けないだろうと思ったからです。その点でいうと、PCIソリューションズの面接官はとてもほがらかで、第一印象から期待がもてました。また、内定者懇親会が何度か開かれたことで、同期の仲間とも入社前からグっと距離が縮めることができました。関西から単身で上京してきた私にとっては、このような配慮がとてもうれしかったです。懇親会で親睦を深めたメンバーとはいまでもいい関係が続いています。仕事が落ち着いたときには一緒に食事に出かけたり、飲みに行ったりすることもあり、いいリフレッシュになっています。
現在、7名程度のチームで客先に常駐しており、私は自動車に搭載される「故障診断システム」の開発を担当しています。このシステムは、自動車内の部品や装置などを検知し、不具合を発見するとドライバーに故障コードを通知する仕組みです。まだそれほど一般的ではありませんが、今後の普及が期待されている技術のひとつです。もともと未経験者だった私が、こうした先進的なプロジェクトに携わることになるなんて想像もしていませんでした。恐れ多い一方で、それだけやりがいも感じています。
システムの設計からデバッグ作業までの一連の業務を任されていますが、常駐した当初はとまどいの連続でした。ミーティングで飛び交う専門用語や、複雑なソースコードに圧倒されてしまうこともしばしば。その度に、現場の上司や先輩方が丁寧にレクチャーしてくれました。みな、チーム全体の進捗を第一に考えており、自分の業務を一時中断してまで、私のサポートにまわることも少なくありません。自力で問題解決しようと意固地になっていた時期もありましたが、それで納期が遅れては本末転倒です。ひとりで問題を抱えこまず、素直に人に頼ることも信頼関係を築くうえで大切であることを学びました。
まだ、上司や先輩のサポートを受けることもありますが、日々の業務のなかで少しずつ成長を実感しています。不具合が発生したソースコードの原因を突き止めたり、システムの処理の流れを自分なりに読み解けたり。小さな積み重ねがある度に「一歩前進した」という喜びを感じています。こうして努力を続けられるのは、優秀なエンジニアに囲まれている環境のおかげです。なかでも、1歳年上の女性の先輩はとても親しみやすい存在です。気軽に相談できる一方で、スキルが非常に高く、私にとって最も身近な目標でもあります。彼女の働きぶりを見ていると、IT業界でも女性が充分に活躍できるのだと、励みになります。
今後はスキルアップとして、英語力を磨いていきたいです。意外に思われるかもしれませんが、普段の業務で英語力がいかされる場面は少なくありません。例えば、ソースコードに使用する変数名は基本的に英語で記述されますし、いずれ英語の技術書や設計書を扱う可能性も考えられます。とくに車載システムは、専門性の高い英語が多用されるため、英語力を磨いておくことは長期的に見ても大きな武器になるはずです。また、簡潔でわかりやすい英語表現を使えば、自分が書いたソースコードの意図や機能をチーム内で共有しやすくなり、ほかのエンジニアの作業効率を向上させることにも繋がるでしょう。
社員インタビュー