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ネットワーク事業部は同じくインダストリアルビジネス事業本部に属するモビリティ事業部と対になるような存在です。どちらの部門も組込みシステムの開発を行っていますが、モビリティ事業部は文字通り自動車の分野に特化しています。対するネットワーク事業部は事業分野が多種多様でモバイル、カメラ、インフラ構築、制御装置、クラウドなど多岐に渡ります。いわば自動車以外の組込みシステムの専門家集団なのです。IT業界の技術革新にも柔軟に対応して、スピーディーに事業領域を拡大。たとえば製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を後押しするPLM(Product Lifecycle Management)の開発プロジェクトにも早い段階から参入しています。スマート化でいうなら、スマートシティに関連する開発プロジェクトも忘れてはなりません。スマートシティとは5GやAI、IoTなどの先端技術を駆使して、街の整備や管理などを高度化する取り組み。ネットワーク事業部ではスマートシティ化に取り組んでいるエリアを対象にした、スマートフォンアプリを開発中です。
もちろん開発は一辺倒ではありません。企画立案にはじまり仕様検討、開発ベンダーとの仕様調整、導入試験のマネジメントまでワンストップで提供することが可能です。こういった強みは社員の連携があってこそ。チームで成果を上げていくことが我々、ネットワーク事業部で大切にしていることであり、ひいてはPCIソリューションズの文化にもつながります。
課長就任前はエンジニアとして、様々なプロジェクトの開発に携わっていました。思い出深いのはToF(Time of Flight)センサーの開発プロジェクト。赤外線を利用して対象物との距離を計測するシステムで、当時普及しつつあった開発手法「アジャイル開発」を採用していました。「アジャイル開発」は短期間で「設計」「開発」「テスト」「改善」のプロセスを何度も繰り返します。つまりクライアントと開発チームが一丸となって突き進んでいくようなイメージ。開発の過程でチームの結束力も強固になるので、納品できたときの達成感もひとしおです。現職に就いたのは2019年からで、上司から話が舞い込んだときは寝耳に水でした。抜擢された決め手は定かではありませんが、社員がビジネスのアイディアを提案するP-challenge!制度にて、挑戦する姿勢を見出してもらったのでは?と勝手ながら思っています。この制度で私が提案したToFセンサーの事業アイデアが最優秀賞を獲得しました。業務と直接関わりのない制度ですが、社員の挑戦や、やりたいこと、考えを後押ししてくれる、社員にとってやりがいのある会社であると考えております。
P-Challenge制度のほか、会社公認のクラブ制度もPCIソリューションズらしい取り組みです。私はバスケットボール部の部長を務めており、数か月に一回のペースで活動しています。若手社員の軽快なプレイにベテラン社員たちが対抗心を燃やすのが定番の流れ。様々な部署から参加者が集まるので、技術交換の場としても機能しています。
ネットワーク事業部の幅広い事業領域は最大の強みである一方で、モビリティ事業部が自動車という分野を先鋭化させてきたように、ネットワーク事業部も事業の「柱」と呼べるような分野を確立する必要があります。既存の分野を強化するのか、それとも新たな分野を開拓するのか。検討の余地はありますが、岐路を迎える時期にあるのは間違いないでしょう。PCIソリューションズはチームで成果を上げることを大切にしています。私一人の力では限界があるので、事業部全体で向き合っていかなくてはなりません。
それを踏まえると若手社員は自社の将来を担う大切な人財です。10年以上に渡って若手社員の成長を見てきましたが、最近は一本芯の通った人が増えていきている印象。自身の将来像を明確に描いて邁進する人もいれば、なにかを成し遂げようと情熱を燃やし続けている人もいる。私が新入社員だった頃はもっとのんきに構えていたので、彼らとは雲泥の差がありますね。人生の先輩としてアドバイスするなら、何事にも準備を怠らないことです。常に起こりうるリスクを予想しておけば、実際にトラブルが発生したとしても即座に対策が打てます。現場で活躍している社員は、こうした姿勢が身体に染みついています。ぜひ先輩社員の仕事ぶりをお手本にして、自分の道を切り拓いてください。
社員インタビュー