ビジネス環境の変化「所有から利用へ」
顧客が欲しいのはドリルではなく穴を空けること。このマーケティングの格言にもある通り、顧客の真のニーズは、モノ(ドリル)の所有ではなく、コト(穴を空ける手段)の利用です。
SaaS(Software as a Service)のように、必要な機能を必要な分だけサービスするようなXaaSビジネスも一般的になってきています。
このようなビジネス環境の変化によって、従来のモノを作って売るビジネスから、「顧客のニーズ」に寄り添ったサービスへ、ビジネスを変換していくことが必要なのだと思います。
顧客が利用したいサービスを利用したい分だけ提供する「サブスクリプション」の考え方が参考になるのではないでしょうか?
次世代サブスクビジネスの本質
聴き放題等の定額制サービスで、サブスクリプション(以下、サブスク)という言葉が一般的になってきていますが、サブスクビジネスのポイントは、定期収入にあると思います。
定期収入を得るには、サービスを継続して利用してもらうことが必要ですが、そのためには、サービスを適宜アップデートして、充実化し続けることが必要です。
また、顧客それぞれのニーズに対応できるような、プラン選択、オプション選択等の柔軟なサービス提供も必要ではないでしょうか?
次世代のサブスクビジネスの本質は、顧客とつながり、顧客のことを知り、顧客に合ったサービスを提供し続けていくこと、つまり、「顧客との継続的な関係を構築すること」にあると思います。
顧客との継続的な関係構築
顧客とのタッチポイント
顧客との継続的な関係を構築するためには、人手を介さず、インターネットでやり取りができる、Webタッチポイントが有効ではないでしょうか?
「商品やサービスを調べたたい」、「すぐに購入(契約)したい」に対応できるWeb上のストア、「契約内容を把握したい」、「いつでも好きな時に契約の変更を行いたい」に対応できるWeb上のマイページといった「顧客とのWebタッチポイント」によって、顧客のニーズに柔軟に対応できるようになると思います。
Subscription Analytics
システムの管理するデータをSubscription Analyticsオプションによって分析し、ビジネスの方向性を判断していくことも可能です。