【三井住友ファイナンス&リース株式会社様】レガシーなシステムから脱却し、DXを推進

総合リース会社として、設備投資や資金調達、財務マネジメント、経営サポートなど、幅広いリースソリューションを提供している三井住友ファイナンス&リース株式会社様。

同社向けに AWS サーバーレスシステムを開発し導入しました。

Before

  • 既存の電話システムの廃止
  • オンプレミス環境の高額な運用管理コスト
  • 既存システムの機能を忠実に再現する必要性

After

  • DXの推進
  • 運用管理コストの削減
  • AWS上で既存システムを再現かつ操作もシンプルに

既存の電話システムの廃止

貴社の事業概要について教えてください

総合リース会社として、SMFGグループの一員である当社は、設備投資や資金調達、財務マネジメント、経営サポートなど、幅広いリースソリューションを提供しています。SMFLの強みは、金融と商社の強みを組み合わせた多岐にわたる事業領域にあります。また、SDGsへの貢献やデジタル技術の活用、人材のエンパワーメント、脱炭素支援など、未来志向の取り組みにも注力し、持続可能な社会の実現にコミットしています。

今回のプロジェクト導入の背景について教えてください

既存の電話システムのサポート終了が迫る中、厳しいセキュリティ要件に対応しながら、短期間で柔軟性を備え、既存システムと同等の機能を持つ新しいシステムを導入する必要がありました。またオンプレミス環境では、定期的なパッチの適用やバージョンアップが求められ、場合によっては再構築が必要になることもあり、その結果、数千万円規模のコストが発生していました。

既存システムをAWS上で再現

当社をお選びいただいた理由をお聞かせください

複数のベンダーに相談した中で、ある程度パッケージ化されたシステムを利用しなければならないという前提がありました。しかし、弊社の他の業務システムとの連携が必須であるため、開発が必要となり、対応を断られるケースや、予定していた開発期間での対応が難しいと言われるケースも多く、コスト面でも課題がありました。一方で、御社はスケジュール、予算、技術要件を満たすだけでなく、コミュニケーションの取りやすさや柔軟性も非常に重視しており、これらの点を高く評価しました。

導入した所感を教えてください

最初に構築したプロジェクトは、本稼働から1年が経過しました。その後も段階的に別業務向けのシステムを導入しています。

開発段階では、厳密な要件定義を行い、ブラウザ上で動作する画面モックを活用した設計が行われ、その後テストとフィードバックを通じて調整を行い、スムーズな導入を実現しました。

システム導入後、フィードバックは非常に良好です。新しいシステムのUIは使いやすいと現場から感想が寄せられています。既存システムで提供していた機能を確実に再現し、そのまま実現することが最優先でしたが、結果として既存システムをAWS上で構築したような形となり、技術的な課題はほとんど発生しなかったと感じています。また、従来よりも操作がシンプルになり、業務効率が向上しました。特に、通話履歴の検索や通話録音データの活用が効率的に行えるようになりました。

運用管理コストの削減

導入後の効果を教えてください

オンプレミス環境で稼働していた既存電話システムのメンテナンスコストや手間から解放されました。また、物理的な電話回線のコストや管理負担からも解放されたことで、電話システム全体の維持管理にかかる負担が大幅に軽減されたと感じています。さらに、システムを利用するビジネス現場からは、新たなアプリケーションUIにより利便性が向上し、業務効率化が実現されたとの声が寄せられています。

DXの推進

今後の展望がありましたら教えてください

Amazon Connectの新機能やAWSのAIサービスを活用し、オペレータの評価や教育に効果的に取り組むことを検討しています。また、コール数の削減やオペレータ数の見直しによるコスト削減を目指し、新たな機能や仕組みの導入も進めていきます。

今後どのような取り組みに挑戦されるのか楽しみです。貴重なご意見ありがとうございました。

社名三井住友ファイナンス&リース株式会社
URLhttps://www.smfl.co.jp/
業種1.各種物品の賃貸・延払事業
2.営業貸付事業
3.その他
4.各事業に関連するサービス等

※本記事内の数値や画像、役職などの情報はすべて取材時点のものです